企業プロフィール
株式会社絆ホールディングスは2012年1月の創業以来、障害者の自立支援を中心とした福祉サービスを提供しています。大阪市内で就労支援事業と児童向け事業所を展開し、未就学児向けの児童発達支援から就労支援、就労継続支援まで、利用者を生涯にわたりサポートしています。
障害のあるサービス利用者に働く場を提供することはもちろん、一般就労に必要なビジネススキルのトレーニングを行い、自立を支援します。
また、児童発達支援においては、生活面だけでなく、運動や発語が苦手な子どもたちのケアにも力を入れています。
導入前の課題
-
共有PCの運用制限を設けていたが徹底が困難
-
パスワード自動入力やデータ残存といった情報漏洩リスクが顕在化
-
アプリケーション管理に手間がかかり、現場のITリソースが逼迫
-
高コストなシンクライアントに代わる安価な運用方法を模索
-
サーバーエンジニア不足による管理負担の増加

導入による効果
-
利用者が制限を意識せずとも、再起動するだけで安心して業務に集中できる体制を実現
-
再起動だけでクリーンな状態に戻るため、端末のメンテナンスにかける時間を短縮
-
クラウドサーバーでの一括管理により、拠点を問わずスムーズに制御
-
データ保存のクラウド移行が進み、ファイル整理やバックアップの習慣が定着
-
サーバー管理を社外に委託することで、社内リソースの圧迫を回避

活用方法
同社では、約130台のデスクトップ/ノートPCに「HD革命/WinProtector Plus クラウド版」を導入。
すべて持ち出し不可とし、以下のような運用を実施されています。
-
セキュリティソフト(アンチウイルスソフト等)はWinProtectorの除外設定により常時更新
-
Windows UpdateはWinProtectorのアップデート連携機能で毎週定期時間に実施
-
データはファイル共有サーバーに集約して保存
-
環境が固定されるため、ソフトウェアのバージョンをコントロール可能に

導入の背景
社内のネットワーク環境はゼロトラストを目指し、サーバーレスの環境を構築しております。そのためVPNのような仮想ネットワーク環境も構築せず、各事業所単位で単独のネットワーク構成で運用しています。
PCについては、1人1台持っていますが、作業内容によっては各事業所に設置している処理能力の高い共有PCを利用しています。共有PCには運用の制限を設けていましたが、利用形態などがそれぞれ異なり、徹底することが難しく以下のような事例の際は定期的に事業所へ出向いてメンテナンスを行う必要がありました。
【共有PCでの事例】
-
Webサイトへのログイン・パスワードの情報が意図せず残る
-
仕事で作成したデータを消し忘れて残る
-
導入アプリケーションのアップデートが行われバージョン管理ができない
-
許可していないアプリケーションの導入

これらの問題を解決するにあたって、運用だけでなくITソリューションの導入を検討していた結果、環境復元ツールが適していると結論に至りました。
「HD革命/WinProtector Plus クラウド版」の選定理由
複数のソフトウェア・ハードウェアを比較検討しましたが、「HD革命/WinProtector Plusクラウド版」に決めたのは、一括管理を行うサーバーがSaaSにて提供されていているため、以下のようなメリットがあり、当社の環境と非常に相性が良かったからです。
-
高性能なPCを利用しても、シンクライアントやデータレスPCに比べてコストが抑えられること
-
各拠点が個別のネットワーク構成であっても使えること
-
サーバーエンジニア不足でも、サーバー管理を社外に任せられること

導入後の効果
これまで手作業で行っていた共有PCのメンテナンスが大幅に軽減されました。クラウドサーバー環境下でも、あまり遅延が無く運用ができて驚きました。
また、都度データ保存をクラウドへ行う運用が定着したことで、
-
PCクラッシュ時のデータ欠損ダメージが減る
-
保管されるデータのアップロード時に取捨選択することで、データ保管容量が減る
などの効果もあり、結果として「意識せずとも安全な環境」が整いました。
以前までの運用による制限が解放されたことで、共有PCを使う際も、自身のPCの様に安心安全に利用できる環境を手に入れることができたと思います。

