Network Controller のよくあるご質問
Network Controllerに関する、よくあるお問い合わせや不具合情報等を掲載しています。
最新のアップデータを適用いただくことで、お困りの問題が改善される場合もあります。
お問い合わせの前に最新のアップデータを適用してのご利用をご確認ください。
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Ver.8 Network Controller 管理コンソールからVer.9 NWCクラウド管理コンソールの移行については、データベースの移行を伴いますので、以下の点にご注意ください。
管理コンソールで予め構築されているデータベース/FTP サーバーをそのまま利用しますので、新たに構築(インストール)する必要はありません。(「□NWCクラウドサーバソフト(管理PC)」のみチェック))
管理コンソールの Ver.9「NWC クラウド」インストール時の設定で入力する「基本キーコード」は Ver.8 で設定した基本キーコードを入力してください。Ver.8納品物「ライセンスファイル」内「基本キーコート.txt」またはNetwork Controllerメイン画面の左上メニュー(モニタアイコン)-「バージョン情報」で確認できます。
Ver.9 NWCクラウド用として新たにデータベースを作成される場合は、Ver.9用基本キーコードをご利用ください。
(インストールプログラムの「Documents」フォルダー内「NWCクラウドインストール説明書.pdf」参照)
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【注意】
サーバー側の基本キーコードを先に変更してしまうと通信ができなくなりますので、クライアントPC側の基本キーコードから変更してください。
クライアント側の基本キーコードを変更してコンピューターを再起動
「SQL Server Management Studio」で管理(サーバー)PCのデータベースを変更
製品版(変更する)ライセンスファイル(.xml)の読み込み
管理(サーバー)PCの基本キーコードを変更してコンピューターを再起動
1.クライアント側の基本キーコードを変更してコンピューターを再起動
■方法1:レジストリエディタから変更する
クライアントPC側でレジストリエディタ(regedit.exe)を管理者権限で起動して、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ARK Information Systems Inc.\NCSキーを開き、そこにある BaseKeyCode の値を書き換えます。
値を書き換え後、コンピューターを再起動します。
■方法2:レジストリ書き換えのコマンドで変更する
コマンドプロンプト(cmd.exe)を管理者権限で起動して、
reg.exe ADD “HKLM\SOFTWARE\ARK Information Systems Inc.\NCS” /v BaseKeyCode /t REG_SZ /d “NCCXXXXXXXXXX” /f
コマンド実行後、コンピューターを再起動します。
※NWCクラウド管理コンソールからコマンド実行する場合は、以下を管理者権限で実行します。
実行コマンド: C:\Windows\System32\reg.exe
コマンドライン引数: ADD “HKLM\SOFTWARE\ARK Information Systems Inc.\NCS” /v BaseKeyCode /t REG_SZ /d “NCCXXXXXXXXXX” /f
2.「SQL Server Management Studio」で管理(サーバー)PCのデータベースを変更
※「SQL Server Management Studio」で編集します。インストールしていない場合はインストールしてください。
(「NWCクラウドインストール説明書.pdf」1-11ページ「データベース管理ツールのインストール」参照)
SQL Server Management Studioを起動します。
SQLサーバーにログインします。
データベース⇒NCSDB⇒テーブルの順に展開します。
[dbo].[SystemMngTbl]を選択し、右クリック上位200行の編集をクリックします。
右窓に2列の行が並ぶので、スクロールしてLicenseinfo の基本キーコードを製品版へ書き換えます。
以上で「SQL Server Management Studio」作業は終了です。
3.製品版(変更する)ライセンスファイル(.xml)の読み込み
管理(サーバー)PCを起動して「バージョン情報」を開き「ライセンスの更新」で、製品版(変更する)ライセンスファイル(.xml)を読み込み(更新)を行ってください。
Network Controllerライセンスの更新方法.pdf
4.管理(サーバー)PCの基本キーコードを変更してコンピューターを再起動
「クライアント側の基本キーコードを変更してコンピューターを再起動」と同じ手順です。
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Network Controllerインストール先フォルダー内の「NWCController.exe」を実行して、メイン画面を起動します。 標準のインストール先:C:\Program Files\ARK Information Systems Inc\NCS
[ツール]タブ-[PC情報]-[アプリケーション一覧]を開きます。
「バージョン」列を確認します。(「HD革命/WinProtector」で絞り込みも可能です)
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【事象】
Windows11 23H2 で動作していたFTPサーバーが 24H2 適用後にアクセスできなくなる
【対処方法】
「C:\inetpub\ftproot」への書き込み許可をONにする。
「ftproot」フォルダーを右クリックして「プロパティ」を開きます。
「セキュリティ」タブをクリックして「編集」をクリックします。
「ncsftpuser」をクリックして、下の「アクセス許可」の「□書き込み」にチェックを入れ「OK」をクリックします。
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データベースへの接続情報に誤りがあると、Network Controller 起動時にこの警告メッセージが表示されます。
アプリケーションメニューをクリックして、「設定」を選択し、設定画面で、正しい接続情報を入力しなおしてください。
「設定」を選択すると、データベースの接続情報の設定ダイアログが表示されます。設定は以下の4項目で構成されています。
1.データベースサーバ
マニュアル記載のIP番号はサンプルの値です。この通りに入力してしまっていないかご確認ください。
ここはお客様環境のIP番号を入力してください。
a.データベースをインストールしたマシンと管理PCが同じ場合は以下を入力します。
localhost\SQLEXPRESS
b.データベースをインストールしたマシンと管理PCが異なる場合は、データベースをインストールした
マシンのIP番号を指定します。
例えば 192.168.100.99 の場合は 192.168.100.99\SQLEXPRESS
2.データベース名
ここは基本的には固定値です。
3.データベースユーザ名
ここは基本的には固定値です。
4.データベースパスワード
ここは基本的には固定値です。
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基本キーコードとライセンスファイルのキーコードが一致していないことが原因です。
NetworkManager.exeを起動し、「バージョン情報」を選択すると「このアプリケーションについて」というダイアログが表示されます。
ここで表示されている基本キーコードと、お客様の基本キーコードが一致しているか確認をしてください。
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クライアントPCが保護されている状態で、Netowork Controller の「WinProtector」タブ-「詳細設定」から、いずれかのタブの設定画面で「設定実行」をクリックしたことが原因です。
「詳細設定」を開いただけでは起こりません。設定を変更した・しないに関わらず、「設定実行」をクリックすると発生します。
【対処方法】
Netowork Controller のメイン画面で対象の クライアントPC を選択します。
[WinProtector]タブを開いて[保護解除]ウィンドウを開きます。
[OS 起動時の設定]で、「次回のOS起動時のみ保護を開始しない」にチェックを入れてから保護を解除します。
対象のクライアントPCが、保護が解除された状態で起動するので、改めて Netowork Controllerの[WinProtector]タブより[詳細設定]ウィンドウを開いて、各種設定を行った後に[設定実行]をクリックします。
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ネットワークコントローラーのメイン画面で、「WinProtector」タブ→「設定」と選択した「WinProtector詳細設定」で「アップデート連携(1)」タブの「更新処理を実行するアカウント」で入力したユーザー名、パスワードが間違っていることが考えられます。
正しい、ユーザー名、パスワードを設定してください。
※アップデート連携を実行するユーザーは、ローカルPCに対して管理者権限を持っていることが必要です。
クライアントPC側の「アップデート連携」画面では、入力した内容が有効かどうかを確認できる「アカウントの確認(U)」ボタンがあります。
クライアントPCの「更新処理を実行するアカウント」から、ユーザー名(オートログインしている場合はそのユーザー名)とパスワードを入力後、「アカウントの確認(U)」で有効であるか確認することができます。
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BitLocker有効化環境において除外の設定を行おうとしていることが考えられます。
BitLocker有効化環境では「除外する項目の設定」はできません。
除外の設定を無くすか、BitLockerを解除してください。
BitLockerを解除した場合は、クライアントPCを再起動した後、管理PCから設定しなおしてください。
※BitLockerは、無効化されていることが必要です。(待機中や一時停止は不可)
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WinProtectorの設定に間違いや不整合があり、設定が反映されずに再起動のみ行われた可能性があります。
以下を確認してください。
1.一時ファイルのサイズが対象クライアントPCの空き容量よりも大きく設定されている
空き容量を増やすか、一時ファイルのサイズを小さくしてください。
2.「アップデート連携を実行するアカウント」で入力したユーザー名、パスワードが間違っている
ネットワークコントローラーのメイン画面で、「WinProtector」タブ→「設定」と選択した「WinProtector詳細設定」で「アップデート連携(1)」タブの「アップデート連携を実行するアカウント」で入力したユーザー名、パスワードが間違っている可能性があります。
正しい、ユーザー名、パスワードを設定してください。 ※アップデート連携を実行するユーザーは、ローカルPCに対して管理者権限を持っていることが必要です。
クライアントPC側の「アップデート連携」画面では、入力した内容が有効かどうかを確認できる「アカウントの確認(U)」ボタンがあります。
クライアントPCの「更新処理を実行するアカウント」から、ユーザー名(オートログインしている場合はそのユーザー名)とパスワードを入力後、「アカウントの確認(U)」で有効であるか確認することができます。
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「資料収集」「資料配布」は、FTPサーバーを経由して実行されます。
そのため、FTP通信が確立していないことが原因と考えられますので、以下について確認してください。
1.FTP サービスが起動していない
FTP サービスを 起動(または再起動)します。
[Windows メニュー] -[管理ツール]の「インターネットインフォメーションサービス(IIS マネージャ)」をクリックする。
接続の「サイト」を開き、対象となる FTP サイトを選択します。
右の操作の FTP サイトの管理の「開始」 (または再起動 をクリックします。
2.ログインユーザー名またはパスワードが間違っている
FTPサーバーが構築されているPCにその(FTPサーバーに接続する)ユーザ名、パスワードでログインできるか確認してください。
ログインできない(間違っている)場合は、SQL Server Managemant Studioで修正してください。
3.データベースに登録されているFTPサーバーのIP番号が間違っている
FTPサーバーは、IP番号で指定する必要があります。(管理PC内に、FTPサーバーを構築している場合「localhost」は不可)
確認、修正方法はいくつかありますが、SQL Server Managemant Studio※から直接編集をするのが一番簡単ですので、以下に手順をご案内いたします。
※インストールが必要です。インストールファイルは、Network Controllerインストールメディア内、\Database\SQLServer20**EXにある「SSMS-Setup-JPN.exe(右クリック→管理者権限で実行)」になります。(**はインストールしたSQLの方のバージョン)
SQL Server Management Studioを起動します。
認証方式 「SQL Server認証」 ログイン 「ncsdbuser」(デフォルトの場合) パスワード「ncsdbpass」(デフォルトの場合)
左ウィンドウで「データベース」-「NCSDB」-「テーブル」を選択します。
.左ウィンドウ、 dbo.SystemMngTblを右クリックして「上位200行の編集」を選択します。
メイン画面を横スクロールし、真ん中あたりの「FtpSeverIPAddress」を確認します。さらに右にスクロールし「EventLogUplordFtpPath」も同様に確認します。
ここに正しいIP番号で指定されているか確認の上、間違っている場合は修正します。
4.FTPのファイアウォールが設定されていない
Windowsのファイアウォールの「受信の規則」の名前欄に「NCS-FTPSRV」があるか確認します。
「コントロールパネル」-「システムとセキュリティ」-「Windows Defender ファイアフォール」をクリックします。
左メニューの「詳細設定」をクリックします。
左ツリーの「受信の規則」をクリックします。
名前欄に「NCS-FTPSRV」があるか確認します。
ない場合はNetwork Controllerインストールディスク内にある「NWServer\Batch\firewall.bat」を管理者権限で実行します。(右クリック>管理者として実行(A))
5.FTP通信が拒否されている
FTPサーバとクライアントPC間にあるファイアウォールで以下のポートの許可設定されているか確認します。
FTPの仕様は以下の通りです。
FTP over SSL
パッシブモード
利用ポート(TCP)
制御ポート 21
データ通信ポート 1024-65535(動的)
なお、データ通信ポートも含めて許可する必要がありますが、データ通信ポート範囲の変更方法がNetwork Controllerインストールメディアの「Document」フォルダーにある「Network Controllerファイアフォール説明」の「3-3.FTPサーバー」に記載されていますので、参考にしてください。
6.FTPルートに「読み取り」および「書き込み」権がない
ログインユーザーでのftprootへの接続を試みていますので、アクセス権が無い場合もエラーになります。
FTPサーバーが構築されているPCの C:\inetpub\ftproot グループUsersに、「読み取り」および「書き込み」権があることを確認してください。
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クライアントPCが認識されない、クライアントPCの情報が更新されない、といった場合、以下のような原因が挙げられます。
1.管理PC側のサービスが実行されていない
「コントロールパネル」-(「システムとセキュリティ」)-「管理ツール」-「サービス」を起動します。
「NetworkController Status Observation Processinng Service」を選択して、左側の「サービスの再起動」をクリックします。
詳細はNetwork Controllerインストールプログラムの「Document」フォルダーにある「トラブル対応資料」「2ー1.処理実行依頼時にオーダ ー 処理エージェントへのデータ送信が失敗する」もご覧ください。
2.クライアント側のサーバーIP情報が間違っている
管理PCのIP番号が違っている場合は、クライアントPCの情報を管理PC側に送信できません。
クライアントPCに記録されているサーバーPCのIP番号は、以下のレジストリキーで確認できます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ARK Information Systems Inc.\NCS\Common
「ServerIPAddress」
こちらが正しいか確認してください。
3.クライアント側の固有IDが重複している
初期設定時にあることですが、初期導入時に1台のPCのイメージを作成して、それを他のPCに配付(Windowsのsysprepなど)する場合に、固有IDを削除せずにイメージを作成してしまうと、固有IDが重複されてしまい、管理PC上は1つのPCとして登録されてしまいます。
以下のレジストリキーを削除して、再起動を行っていただくと、新しいUUIDが作成されます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ARK Information Systems Inc.\NCS の「ClientPCUUID」
再起動後は、下記を実行、確認してください。
クライアントPCの再起動
Network Controllerのメイン画面で「管理外」に表示されるクライアントPCがあるか確認
不要なPCを「グループ編集」-「PC削除」で削除(=更新日付が更新されないPC)
4.ファイアウォール/アンチウィルスソフト
ネットワーク内にルーターなどがあり、通信ポートが拒否されているといった可能性があります。
簡単な確認方法は
管理PCのファイアフォールを無効にしてみる。
管理PCのアンチウイルスソフトを無効にしてみる。
です。
どちらか特定できた段階で、インストールプログラムの「Document」フォルダーにある「ファイアウォール説明」を参照して、サブネット間にあるルータなどで、対象ポートについて許可設定をしてみてください。
5.管理外に表示されている
管理外や他のグループに表示されていないか確認してください。表示されている場合は正しいグループに整理しなおします。
再インストールやバージョンアップ後に起こることがあります。